即効性のエネルギー
甘い物や油っこいものが太るというイメージを持っている人は多いでしょう。これにはやはり祖先の食生活にまつわる遺伝的な仕組みがあります。それは、糖質が体内に入ると「血糖」として、即効性のエネルギーとなるからです。飢餓の時代には糖質は貴重なものだったため、積極的に摂りたいものとして本能的に認識しているのです。
そのため砂糖がたっぷり入った糖質を食べたり飲んだりすると、血糖値が急上昇してドーパミンが放出されます。ドーパミンとは「幸せ」と感じるホルモンなので、糖質中毒となりやすいのです。
そして糖質は筋肉に貯蔵されて使われますが、筋肉に貯蔵できなかった余剰分が「内蔵脂肪」として体内に蓄えられて太ってしまいます。
また脂質が多いジャンクフードにも中毒性があり、その依存性はドラッグ並みであることもわかっています。糖質や脂質を食べることが快楽となり、甘い物やジャンクフード、ジュースなどがやめられなくなってしまいます。