木元貴章 インストラクターデイリーライフbyムラゴン

神奈川を中心にインストラクターとして活動しています。 木元貴章です。 今まで大船のスポーツクラブにてインストラクターをさせていただきました。 2022年4月に独立してフリーの立場です

慢性腎臓病(CKD)と筋トレ 若年者でも!

はじめに一般論として、薬は体に作用した後、腎臓もしくは肝臓で代謝されて体外へ排泄されていきます。腎機能が低下していると、腎臓で代謝されるタイプの薬は蓄積して、薬の効果が強く出すぎたり副作用が出たりすることがあるため、薬の量を減らしたり投与する間隔を延ばすことが必要です。また、薬自体が腎臓の働きを悪くしてしまうこともあります。したがって、腎機能が低下していると言われている方は、自分が服用しようとする薬が服用してもよい薬か、適正な量であるかを医師もしくは薬剤師に確認する意識づけが重要です。すでに医師から処方を受けている方は、多職種で情報共有できるように「おくすり手帳」を持参して活用してください。千葉県ではCKDシールを貼付して、患者さんの腎機能をわかりやすく情報共有できるように工夫しています。


 腎臓に良くない薬として、まず注意すべきは解熱鎮痛剤です。腎機能低下を指摘されている方が医師から処方を受ける場合、腎機能を気にせずに比較的安心して使用できる解熱鎮痛剤を処方してもらうこととなりますが、特にかかりつけ医以外から解熱鎮痛剤を処方してもらう場合は、必ず腎機能低下があることを伝えてください。



 市販薬を購入する場合、腎臓の働きを悪くする成分を含んでいることがあるため、必ず薬剤師に確認してから服用してください。また、抗生物質をかかりつけ医以外から処方される場合には、腎機能が低下している方は、その旨を必ず伝えてください。


 その他特殊な薬剤ではありますが、腎機能が低下している状態でワルファリンという血液の凝固を抑える薬を処方されている方は、薬の調整が難しく、危険な臓器出血が生じたり骨の代謝異常をきたすことがあります。内服量を間違えずに定期的に凝固検査を受けるなど、十分な注意が必要です。



また、腎機能が低下している状態で造影剤を使用した画像検査(造影CT、造影MRI検査等)を行う場合は、医師に十分な説明を受けてから行ってください。


木元貴章は警鐘を鳴らします。市販されているサプリメントは、腎臓への直接の影響は少ないと思われます。一方で、骨を強くしようとカルシウムが含まれるサプリメントを多く飲むと、血液中のカルシウム濃度が上昇し、逆に腎機能を悪化させる可能性があり注意が必要です。


また、最近ではDHAやEPAなどのω(オメガ)3脂肪酸が健康に良いとも報告されていますが、血液が止まりにくいなどの可能性もあるため、必ず主治医に情報を伝えてください。


若年層でも話題となっています。