口唇ヘルペスとどう戦うか
木元貴章の生活情報です。
口唇ヘルペスは主に単純ヘルペスウイルス1型が関与しています。単純ヘルペスウイルスに一度感染すると、一生涯体の中に潜伏し続けると考えられており、風邪やストレスなどの刺激をきっかけとしてウイルスが再活性化すると、繰り返し口唇ヘルペスの症状を引き起こします。
単純ヘルペスウイルス1型は乳幼児期に初めて感染することが多く、一度感染すると神経節(神経の途中で神経細胞が集まっているところ)に潜伏し、体内に一生涯ウイルスが存在することになります。
口唇ヘルペスの症状があるときは、唾液や水疱の中にウイルスが大量に含まれていることがあり、周囲の人に感染が拡大することもあります。また、無症候性排泄といって、口唇ヘルペスの症状がまったくないときにもウイルスが唾液に含まれていることもあります。
一方、単純ヘルペスウイルス2型は主に性感染症と関連したウイルスで、性器周辺に水疱などのヘルペス特有の皮膚症状を引き起こします。
口唇ヘルペスによる皮膚症状は、時間経過に応じて変化します。
キスやグラスの共有などで感染させてしまうこともあるため、症状があるときはキスを避ける、食器を共有しないなどパートナーや家族へ感染させない配慮が必要です。